お口の機能検査・管理
最近、こんなことでお困りではありませんか?
こんなお悩みはありませんか?
お子さまについて
- いつも口が開いている(お口ぽかん)
- 食べこぼしが多い、食事に時間がかかる
- 滑舌が悪い、言葉がはっきりしない
- 指しゃぶりがなかなかやめられない
- いびきをかく
- 歯並びが気になる
大人の方・ご高齢の方について
- 最近むせやすくなった
- 食事に時間がかかるようになった
- 口が渇きやすい
- 食べ物が口に残る
- 硬いものが食べにくい
- 滑舌が悪くなった気がする
ひとつでも当てはまる方は、お口の機能が低下しているサインかもしれません。
当院では、お口の機能を客観的に評価する専門的な検査機器を完備しております。
検査は保険適用で受けられます。
お口の機能低下とは
お口には「食べる」「話す」「呼吸する」といった重要な機能があります。これらの機能は、お子さまの場合は十分に発達していないことがあり、大人や高齢の方では加齢とともに少しずつ低下していきます。
お子さまの場合:口腔機能発達不全症(18歳未満)
現代のお子さまは、柔らかい食べ物中心の食生活や口呼吸の習慣などにより、お口の機能が十分に発達していないケースが増えています。2018年に保険病名として認められた比較的新しい概念です。
放置すると起こりうる問題
- 歯並びが悪くなる(不正咬合)
- 顎の発育不全
- 慢性的な口呼吸による健康への影響
- 虫歯・歯周病リスクの増加
- 言語発達の遅れ
大人・高齢の方の場合:口腔機能低下症(50歳以上)
加齢により、噛む・飲み込む・話す・唾液を出すといったお口の機能が少しずつ衰えている状態です。「年のせい」と諦めないでください。早期に発見し対処することで、改善・維持が可能です。
放置すると起こりうる問題
- 低栄養・体重減少
- 誤嚥性肺炎のリスク増大
- 要介護リスクが約2.4倍に ※1
- 死亡リスクが約2.1倍に ※1
研究では、50代の約48%、60代の60%以上が口腔機能低下症に該当するとの報告があります。年齢とともに有病率は上昇し、85歳以上では70%を超えるとされています。※2
※1 Tanaka T, et al. “Oral Frailty as a Risk Factor for Physical Frailty and Mortality in Community-Dwelling Elderly.” J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2018;73(12):1661-1667.(千葉県柏市在住の高齢者2,011名を対象とした45カ月間のコホート研究より)
※2 太田緑ら「地域歯科診療所における口腔機能低下症の割合」日本老年歯科医学 33(2), 70-84, 2018 / 厚生労働科学研究費補助金「エビデンスに基づいた高齢者口腔機能低下症管理マニュアル」令和2・3年度
当院の口腔機能検査
当院では、お口の機能を総合的に評価するための専門的な検査機器を完備しております。
検査機器のご紹介

舌圧測定器
舌の力を数値で測定します。飲み込む力や発音機能の指標となる重要な検査です。お子さまから高齢の方まで測定可能です。

口唇閉鎖力測定器
唇の筋力を測定します。口呼吸の原因究明や、口元の筋力低下を客観的に評価できます。

咀嚼能力測定機器
グルコース含有グミを使った咀嚼試験で、噛む能力を数値化します。食事の際の噛みにくさを科学的に評価します。

口腔水分計
お口の中の粘膜の水分量(湿潤度)を測定します。口腔乾燥症(ドライマウス)の状態を客観的に評価できます。

口腔機能モニター
咬む力を測定する製品で、患者の口腔内にセンサーを挿入し、咬むだけで咬合力を簡単に短時間で測定できます。
お子さま向け検査
お子さまの口腔機能発達状態を客観的に評価するため、以下の検査を行います。
口唇閉鎖力検査
専用の計測器を使い、口唇(くちびる)の筋力を測定します。年齢・性別ごとの標準値と比較し、口呼吸や口が閉じられない原因を特定します。
舌圧検査
デジタル舌圧計で舌の力を数値化します。摂食・嚥下機能や発音機能の指標となり、定期的な測定でトレーニング効果の判定にも役立ちます。
その他の機能評価
- 咬合力(噛む力)の測定
- 咀嚼回数のチェック
- 成長発育の指標評価
- 必要に応じて耳鼻科と連携した総合診断
これらの検査結果と厚生労働省のチェックリストに基づき、総合的に診断いたします。
対象年齢:18歳未満
保険適用:可能
所要時間:約30分~1時間
大人・高齢の方向け検査
以下の7項目について検査を行い、3項目以上で基準値未満の場合に口腔機能低下症と診断します。
診断に用いられる7項目
01. 口腔衛生状態不良(お口の清潔度)
舌の表面に付着する舌苔(ぜったい)の程度を視診で評価します。
02. 口腔乾燥(お口の潤い)
専用の機器や試験紙を用いて舌や口腔粘膜の湿潤度を測定します。
03. 咬合力低下(かみ合わせの力)
現在残っている歯の本数や咬み合わせの状態から総合的に判定します。
04. 舌口唇運動機能低下(舌と唇の動き)
「パ」「タ」「カ」という音をそれぞれ5秒間できるだけ速く繰り返し発音してもらい、1秒間あたりの発音回数を測定します(オーラルディアドコキネシス検査)。
05. 低舌圧(舌の筋力低下)
舌圧測定器で舌の力量を測ります。舌と上あごで風船状のセンサーを押しつぶす力を数値化します。
06. 咀嚼機能低下(噛み砕く能力の低下)
グルコース含有グミ咀嚼試験を行います。一定時間グミを噛んだ後に吐き出し、溶け出した糖の量を専用機器で測定することで咀嚼能力を数値化します。
07. 嚥下機能低下(飲み込みの機能低下)
嚥下スクリーニング質問票(10問程度のチェックリスト)に回答いただき、点数化して評価します。
対象年齢:50歳以上(50歳未満の方も自費で検査可能)
保険適用:可能
所要時間:約1時間
治療の流れ
初回(検査・診断)
01. 問診
日常生活でのお困りごと、既往歴、生活習慣などをお伺いします。
02. 口腔内検査
お口の中の状態、歯の本数、歯並び、粘膜の状態などを確認します。
03. 機能検査
各種測定機器を使って、お口の機能を客観的に評価します。
(痛みのない検査です)
04. 診断・説明
検査結果をわかりやすくご説明します。現在のお口の状態や、機能年齢などをお伝えします。
05. 治療計画のご提案
お一人おひとりに合わせた改善プログラムをご提案します。
所要時間:約1時間
費用:保険適用(3割負担の場合)
当院での治療・トレーニング
検査結果に基づき、お一人おひとりに合わせたオーダーメイドのプログラムをご提案します。
すべて保険診療で対応可能です。
お子さま向けプログラム
口腔筋機能訓練(MFT)
専門の歯科医師・歯科衛生士が、舌や唇の正しい使い方をトレーニングします。
- 舌のポジション練習
- 唇の筋力トレーニング
- 正しい飲み込み方の習得
- 発音練習
生活習慣指導
- 鼻呼吸の習慣づけ
- 指しゃぶり改善指導
- 正しい姿勢での食事
- よく噛む習慣づけ
食事指導(食育)
- 年齢に応じた食事の硬さ・大きさのアドバイス
- 噛む力を育てる食事内容の提案
- 食事環境の整え方
通院頻度:1~3ヶ月に1回
治療期間:半年~1年程度
保険適用:可能
大人・高齢の方向けプログラム
専門的な口腔ケア
歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニングで、お口の環境を整えます。
咀嚼・咬合力の改善
- 虫歯・歯周病治療
- 入れ歯の調整・作り直し
- インプラント・ブリッジ等での欠損補綴
口腔乾燥への対応
- 唾液腺マッサージ指導
- 保湿ジェル・スプレーのご紹介
- お薬の見直し(主治医と連携)
口腔機能訓練
- パタカラ体操
- 舌の筋力トレーニング
- あいうべ体操
- 早口言葉練習
通院頻度:1か月に1回程度
治療期間:継続的な管理
保険適用:可能
ご家庭でできるセルフケア
お子さま向けの予防ポイント
食事の工夫
- 年齢に応じた硬さの食べ物を
- スティック野菜で前歯を使う練習
- よく噛む習慣づけ(一口30回)
- 家族で楽しく食事を
姿勢に気をつける
- 足が床につく椅子で
- 背筋を伸ばして食事
- テーブルの高さを調整
鼻呼吸を意識
- 「お鼻でブーブー」と遊びで促す
- 口が開いていたら優しく声かけ
- 鼻づまりがあれば耳鼻科受診を
大人・高齢の方向けの予防ポイント
口腔ケアの徹底
- 朝晩2回の歯磨き
- 歯間ブラシ・フロスの使用
- 舌清掃で舌苔除去
- 就寝前は特に丁寧に
唾液を増やす工夫
- こまめな水分補給
- 唾液腺マッサージ
- 梅干しやレモンで刺激
- よく噛んで食べる
口の体操を毎日
- パタカラ体操
- あいうべ体操
- 舌のストレッチ
- ガムを5分程度噛む
よくあるご質問
Q1. 何歳から検査を受けられますか?
A. お子さまの場合は、乳幼児期から検査可能です。特に3歳前後や生え替わり時期(小学低学年~中学年)は重要なチェックポイントです。大人の方は、保険適用の対象が50歳以上ですが、それ以下の年齢でも自費で検査・トレーニングを受けることができます。
Q2. 検査は痛くないですか?
A. すべて痛みのない検査です。お子さまでも安心して受けていただけます。グミを噛んだり、「パ・タ・カ」と発音したり、舌で器具を押したりといった簡単な動作で測定できます。
Q3. どのくらいの頻度で通院が必要ですか?
A. 初回の検査・診断後、一般的に1~3ヶ月に1回程度の通院で経過観察とトレーニング指導を行います。半年~1年程度かけて継続的に管理することで、効果的な機能改善が期待できます。
Q4. 家でもトレーニングが必要ですか?
A. はい。口腔機能の改善には、ご家庭での継続的なトレーニングが非常に重要です。当院では、無理なく楽しく続けられる方法を丁寧にご指導いたします。お子さまの場合はご家族のサポートが、高齢の方の場合はご本人の意欲が鍵となります。
Q5. 改善の見込みはありますか?
A. 早期に発見し、適切なトレーニングと治療を行うことで、多くの方で機能の維持・改善が期待できます。特にお子さまの場合は成長期に対応することで、将来の歯並びや発音への影響を最小限に抑えられます。高齢の方でも、継続的な訓練により嚥下機能や咀嚼能力の向上が報告されています。
当院の特徴・強み
01. 充実した検査機器
お口の機能を客観的に評価する専門機器を完備しています。数値で見える化することで、改善の効果も実感していただけます。
02. 専門的なスタッフ
歯科医師・歯科衛生士が連携し、お一人おひとりに合わせたプログラムをご提案します。
03. 保険診療で安心
口腔機能発達不全症(18歳未満)および口腔機能低下症(50歳以上)の検査・管理は、すべて健康保険が適用されます。
04. 継続的なサポート
定期的な再評価で効果を確認しながら、着実な改善を目指します。ご家庭でのトレーニング方法も丁寧にご指導します。
まずはお気軽にご相談ください
お口の機能は、赤ちゃんの頃から高齢期まで、生涯にわたって私たちの健康と生活の質を支える土台です。
お子さまでは健全な発達を促し、大人・高齢の方では機能維持・改善を図ることで、「おいしく食べる」「楽しく話す」「笑顔で過ごす」──そんな当たり前の幸せを守ることができます。
「少し気になるな」と思ったら、まずは検査から始めてみませんか?
当院の専門的な検査機器と「専門的なトレーニングを受けたスタッフが、皆さまのお口の健康をしっかりとサポートいたします。
